CINRA presents exPoP!!!!!

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09.03.13

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09.03.13

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OTOTOI GROUPインタビュー

これは一筋縄ではいかないバンドだ。不意打ちのような芯の太い演奏に、思わずあっと言わされたかと思えば、いきなり核心をついてくる言葉に、つい目頭が熱くなったり。そんな聞き手の内面を揺さぶってくる瞬間が、OTOTOI GROUPのうたを聴くと何度も訪れる。そんな彼らの1stフルアルバム『WE ARE』は、ここまでのセルフレコーディング音源をひとつにまとめ、そこに最新の楽曲も加えた、いわば結成から5年間の集大成と言える作品だ。情熱的なようで、あえて骨を1本抜いたような5人のアンサンブル。そしてなによりちょっぴりセンチメンタルで牧歌的な匂いを持つメロディと歌唱がなんとも魅力的で、気づけばまた涙腺を刺激された自分がいる。これはもしかすると大器の登場か!?
ということで、今回のリリースにあててOTOTOI GROUPのみなさんとご対面(ベースの諸井靖明は欠席)。これが楽曲の雰囲気と同様、煙に巻いているようで、実はブレのないスタンスを感じさせる、とても興味深いお話になりました。いやはや、これは楽しい連中だ。

インタビュー・テキスト:渡辺裕也

OTOTOI GROUP
中央線から現れたポップロックバンドの新星誕生!! 女性ギター・ヴォーカルに男性四人が楽器隊の五人組。結成は2007年、地道に曲作りをし、下北沢、高円寺を中心にライヴ活動をする。2012年、確実に飛躍するであろう逸材である。
OTOTOI GROUP(オトトイグループ)Website

スタートは、「曖昧な感じのことがやりたい」

e

ー今回のアルバムは自主制作した作品がもとになっているそうですね。

丸茂(Dr):新しく録音したのは1曲目と2曲目だけなんです。だから感覚的にはシングルにこれまで出したものをすべて付けてみたような感じで。タイトルもシングルっぽく1曲目から持ってきました。

e

ー結成してすぐにレコーディングを始めたそうですね。つまりみなさんは録音に活動の重点を置いているのかなと思ったのですが。

丸茂:そうでもないかな。元々このバンドはボーカルの岩崎さんとベースの諸井くんと僕の3人で始まったんですけど、アレンジを固めていくときに、やりたいことはすごくたくさんあるのに、生演奏だとどうしても手が足りなくなることが多かったんです。だったら録りながらやった方がイメージも膨らむと思って。あと、スタジオを借りてやると時間もお金もかかるから、家で録音していた方がいろいろ練っていけたんですよね。その延長からできたものを盤にしていったのが最初の頃ですね。

e

ーバンドの結成をもちかけたのはどなただったんですか。

丸茂:もともとこの3人は別のバンドを一緒にやっていたんです。でもそれが解散してしまって、またバンドやりたいなと思ってなんとなく声をかけていったら、2人もやりたいと言ってくれて。

e

ーなにかこういうバンドにしたい! という構想などはあったのでしょうか。

岩崎(Vo,Gt):「曖昧な感じのことがやりたい」ということですね。

e

ーそれは曖昧な答えが返ってきましたね(笑)。でも、確かに面白いコンセプトですね。つまりこのバンドの音楽で聴き手にバキッとしたインパクトを与えたいというわけではなかったと。

丸茂:それを言い出したのは岩崎と諸井くんで。僕はむしろ超ロック志向だったんです(笑)。個人的にはナンバーガールとかbloodthirsty butchersとか、そういう圧倒されるようなものが好きなんです。でも別にそれをやるために組んだバンドというわけでもなかったし、もともと2人が持っているものを考えればそうなるなと思って(笑)。

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ーじゃあ、その曖昧という在り方の参考になったバンドなどがあれば教えていただきたいです。

岩崎:それはいっぱいありすぎて、なにを挙げたらいいのか(笑)。

島(Gt):ペイヴメントとかじゃないの?

岩崎:うーん。それよりはパステルズとかそういう感じかな。

e

ーどちらかというと海外の音楽にバックボーンがあるんですか。

丸茂:諸井に関しては特にそうですね。

岩崎:その辺はみんなが共有しているわけじゃないしね。

丸茂:だって、おれが初めてパステルズ聴いたの、昨日だし(笑)。諸井くんに借りて「うおーかっこいい!」と思って(笑)。ペイヴメントも去年辺りに聴いたばっかりだな。

e

ーじゃあ、初めて聴いたパステルズを自分のバンドと照らし合わせてみて、どう思いましたか。

丸茂:なんか霧がかかったような雰囲気ですよね。そこは確かに似たところがあるのかも。

e

ー楽曲の骨格は岩崎さんが作っているんですよね。基本的にはそれをメンバーでアレンジしていく感じ?

丸茂:そういう場合もありつつ、もっと具体的に「こういう曲にしたい!」っていうイメージがあって、参考音源を渡したりするときもありますね。まあ、だいたいはうまく伝わらないんですけど(笑)。

岩崎:私は好きなものがコロコロ変わるので、具体的に「このバンドが好き」とか、そういうのがあんまりなくて。バンドの出身地とか時代背景とか、そういうものにまったく興味がないんです。

2/3ページ:「こういうところがまた偏屈でしょ?(笑)そこが面白いところで」

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